無臭柿渋は、青い渋柿をすりつぶし、 発酵させて作られた天然の染料・塗料です。
「無臭柿渋」液の販売
と柿渋の総合サイトです
  柿渋について
ふっこかきしぶ
 せいざんそうあん
復古柿渋「青山草庵」
(通称 柿渋そうあん)

 無臭柿渋について
一般に柿渋は独特の悪臭を放つために、扱いづらい一面がありましたが、その課題を解決したのが、
製法特許取得の「無臭柿渋」です。
低分子物質の酢酸,酪酸、フムロピオン酸、バレリアン酸など揮発性有機酸や低分子カキタンニン等
臭いの元となる物質をろ過して安定した高分子物質のカキタンニンを中質して無臭化に成功しました。
無臭化により、今後、柿渋の用途拡大が期待されます。

 柿渋の作り方   柿渋の用途
 

青い柿渋の果実をつぶし、圧搾して得た液を
発酵、熟成させてつくられたカキタンニンを多く
含む液体です。
渋の含有量が多い柿渋がよく、集荷された柿は
裁断機で砕き、プレス機で果実を搾ります。
搾りたては緑色の液です。

発酵に不必要な雑菌を熱で殺菌し、タンクで酵母
により発酵させて出来た褐色の液が染料・塗料
として使われる柿渋(液)です。

昔は北海道を除く日本全土で柿渋は作られて
いました。
現在の主産地は富山・京都・広島・岐阜等です。
柿渋用には、天王柿、法蓮坊、鶴の子、西条、
若宮の柿が使われています。
採集時期は、二百十日を中心とした八月下旬〜
九月上旬です。
 化学染料・塗料が出てくるまでは柿渋は、
広い用途に使われていました。

柿渋は何百年という歴史を持つ天然の染料・
塗料です。
人体に無害ということは
証明されている安全性
の高いものです。


柿渋は抗菌・防臭・防水・防腐効果があり、
又、素材の強力を増すため
古くから木製品・和紙
への塗布や麻・木綿などの染色に利用されて

きました。

特に近年、環境汚染が課題となり、自然志向への流れが
強まり、天然の染料・塗料の柿渋が見直され、また、
無臭柿渋が開発されたことにより健康食品、化粧品や
消臭剤、過程手工芸等々への需要の広がりが見られ、
草木染、藍染めに続いて柿渋ブームの到来が予感されます。
柿渋一閑張り 柿渋バック
   

柿渋の昔から使われていた用途
漁網 ナイロンが登場するまでは、
麻や綿糸が使われていました。

高価な網の腐敗を防ぎ長持ちさせる
ために、網染めはタンニン成分を
含む柿渋が多く使われていました。
和紙製品 防水・防腐効果とともに強さを増す
為に渋紙・染型紙・和傘や渋団扇に
柿渋が使われていました。
渋紙は風呂敷や敷物やお茶を送るときの
茶壷の外側と茶壷の木箱の 内側に
幾重にも紙を貼って柿渋を塗りました。
紙子は和紙を糊で張り合わせ柿渋を
塗って干し、よく揉んで衣服に
仕立てたりしていました。
衣 類 柿渋染は平安時代に存在していた
とも言われています。
酒屋の手代が着る着物、麻布を
柿渋で染めた山伏が着用した柿衣、
柿衣、禅宗の僧侶の麻の黒衣や
山村部の仕事着にも水はけ・水切り
が良い柿渋が使われていました。
染用型紙 伊勢型紙は三重県の白子が有名です。

小紋染めや中型染め等の型紙作りには、
柿渋が使われています。
醸造用資材 酒・醤油製造で用いられる絞り袋の
染色に柿渋が使用されてきました。
柿渋は繊維を強化するとともに、
液がスムースに出る効能がある
ようです。
又、柿渋は清酒作りの滓(かす)
下げ剤として利用されていました。
和 傘 竹を細割にして骨を作り、それに和紙や
絹を貼り、油を塗り(油引き)更に漆を
塗って仕上げます。
防水力を高め、剥がれなくする為に
糊に柿渋を混ぜて使います。
また、油引き工程では柿渋引きを
二度おこなって油引きします。
木製容器 椀類・箱類・桶類等に長持ちさせる
ために柿渋が高価な漆に代わる
塗料として特に碗ついては渋下地
として使われていました。
渋団扇 七輪の火を扇ぐのに使用される
丸亀団扇が有名です。
建築塗料 明治時代になってペンキが出現する
まで柿渋は塗料の元祖でした。
武家屋敷や商家の黒板塀には柿渋
に煤を混ぜたものが塗られていた
ようです。
柿渋を塗ると腐りにくく、
もちが良いとされていました。
葛 籠
(つづら)
行李に紙を張り、漆又は、渋などを
塗った物を葛籠といいます。

文楽や歌舞伎の道具・衣装入れ、茶道具
入れ、角界の 明け荷等に使われます。

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