無臭柿渋は、青い渋柿をすりつぶし、 発酵させて作られた天然の染料・塗料です。
「無臭柿渋」液の販売
と柿渋の総合サイトです
  柿渋の染め方
ふっこかきしぶ
 せいざんそうあん
復古柿渋「青山草庵」
(通称 柿渋そうあん)
柿渋染め・塗り用具(参考) 柿渋染め・塗りに適した素材

*やや大きめのポリ容器
(大きい素材を染める時)

*小さめのポリバケツ
(柿渋を小分けして使う時)

*水性用刷毛 (大小数本)


*ゴム手袋

*養生用テープ
*綿・麻・絹・レーヨン等の
 天然(系)繊維



*
木材・竹・和紙等の
 天然素材


    <柿渋染対象繊維>リンク
事前準備 
  <繊維
生地に油分や糊がついている場合色落ちの
原因となりますので事前に中性洗剤で
洗い落としておきます。
<木材>
木材は塗る面の汚れや油等を取り除き
十分乾燥させます。
租木の場合は表面を磨きます。
柿渋染め・塗り方
          <繊維>
*柿渋は煮染めの必要はありません、
 そのまま常温で染まります。

 煮染の場合ふきこぼれに注意してください。

*柿渋原液染が基本です。
 染色回数で好みの色にして下さい。
 2度染め、3度染めする時は完全に乾いてから
 染めてください。

*柿渋原液を2〜3倍に薄めての使用も可です。
 薄く染まりますが染斑が比較的少なくなります。
 好みの色になるまで数回染めてください。

*染め対象素材を濡らし、搾ってから染めると
 斑が少なくなります。

*浸し染が一般的です。裏表濃淡を少なくするには
 よく搾って陰干ししてください。
 日光に直接当てるとが当たるとその部分が濃く
 なります。
 刷毛塗りやスプレー染も出来ます。

*乾燥後風合いが硬くなりますが、日にちを置き
 染料が定着した後、洗濯機等で水洗いして下さい
 風合いがややソフトになります。
 
*繊維の種類や目付け(薄地〜厚地)によって
 色目が変わります。
          <木材>
*最初は薄めの柿渋で塗布しますと、
 2回目以降の浸透性が良くなります。
 後は好みの濃度になるまで塗布してください。

*直射日光に当たったり、日にちが経過しますと
 色が濃くなります。
 

*刷毛を使って塗ったり、布で雑巾がけのように
 刷り込みます。

 塗ってはいけない場所にはマスキングして下さい

 木の種類別柿渋色の変化
生木

上から柿渋1回・2回・3回塗り
           <紙>
*浸染より塗布が適しています。
 柿渋濃度と染回数による色変化    媒染について
  柿渋濃度25%



50%


75%


100% 
 柿渋染めに変化をもたせるために媒染剤を使用して
異色の媒染柿渋染めを発現することが出来ます。

*鉄媒染は青味が増し、黒色に近くなります。
  *チタン媒染は黄味が増し、橙色に近くなります
*銅媒染はこげ茶色に近くなります。


  銅媒染 柿渋染 チタン媒染 鉄媒染 
 1回染    2回染    3回染   

 柿渋液必要量
 無臭柿渋1リットルで凡そ10u染め・塗りが出来ます。
布を浸し染めにする場合、
染める布の大きさによりますが、少し多めに手配したほうが良いと思います。
注意事項
*柿渋を薄める場合は、軟水(水道水の汲置き)を使うのがベターですが 水道水でも問題ありません

*鉄と反応しますので、容器等は鉄製品以外を使用してください。

*作業のときは手袋を使用してください。

*刷毛・容器・手袋は使用後すぐ洗ってください。

*柿渋が手や肌に付着したときはすぐ洗い落としてください。

*作業着は柿渋が付着してもかまわないものを着用してください。 
 繊維
*洗剤は綿・シルク・レーヨンは中性洗剤、
 ウールはウール用洗剤を使用し、
 漂白剤は絶対使わないでください。
 木材

*外装に使用する場合には環境により、
はげて薄くなる問題が生ずる場合があります。
 柿渋液の保存方法
柿渋を保存しておくと液面に皮膜が出来たり、特に寒天状になると使用価値がなくなります。

その対策は

*使用後は冷暗所に入れ時々攪拌してください、特に夏は要注意です。

*容器に入れ極力無酸素状態にして下さい。鉄容器は不可です。

*皮膜が生じはじめたら水を加え濃度を薄めてください。水道水の汲み置きがベターです。
 

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