無臭柿渋は、青い渋柿をすりつぶし、 発酵させて作られた天然の染料・塗料です。
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  柿渋染対象繊維
ふっこかきしぶ
 せいざんそうあん
復古柿渋「青山草庵」
(通称 柿渋そうあん)

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絹織物
かいこ(蚕)は桑の葉を食べて繭(まゆ)を作ります。繭を湯に浸して柔らかくし、
繰り取った糸が生糸です。一個の繭から約1300mエンドレス(長繊維)の生糸が取れます。
絹には生糸のほかに絹紡糸があります。
これは繰り取って生糸に出来ない繭羽毛、屑繭や汚れ繭等々原料にして綿状の短繊維(ペニー)が
作られそれを紡いだものが絹紡糸です。婦人服にシルク/レーヨン(混)と表示されているのは、
シルク短繊維とレーヨン短繊維を混紡して紡績した糸を使って作られた織物や編物(ニット)です。

絹には、光沢が良い、柔らかくて腰がある、ドレープ性が美しいといった特徴のほかに、吸水、
吸湿性や浸透性に優れており身体に対する外界の温湿度変化の影響を緩和する作用もあります。
又、合成繊維は200℃前後で溶融、燃焼し、有毒ガスを発生させたり、肌に付着して大火傷をする
場合がありますが
絹は300〜400℃にならないと燃えず、燃えても有毒ガスは発生しない安全性の高い繊維です。

〈絹織物の一種 羽二重〉
真珠の輝きに似た光沢を持つ気品ある絹織物の一種です。
羽二重は無撚りの生糸を用い、製織後精錬し柔らかくした織物です。
ネッカチーフ、ブラウス、和装着尺や帯地などに使われます。
綿織物
綿花は熱帯から温帯地にかけて60カ国程度の国で生産されています。
そのうち中国、アメリカ、ロシアが世界三大生産国です。
生産量は多くありませんが、エジプト、ペルー、スーダンや中国新彊省で生産される超長綿は
60番手以上の高級綿糸用の綿花を生産しています。
又、インド、パキスタン綿は硬くて短いため、20番手以下の太番手やふとん綿に使用されています。
特にインド更紗は有名です。
綿は縮みやすく皺になり易い欠点はありますが、涼しくて保湿性が良い、吸湿性に富み洗濯に強い、
熱に強い汚れがつきにくい、染色性が優れているといった多くの長所を持っています。

中国新彊省トルファン近郊の超長綿花の畑 1991年撮影

〈各種綿織物〉
細布
タテ/ヨコ 綿糸20番手の糸を使った平織り物で、衣服や袋物等に使用されます。
天竺
タテ/ヨコ 綿糸40番手の糸を使った平織物で、幕、のぼり、上敷きや椅子掛け等に使用されます。
帆布
タテ/ヨコ 綿糸10番手の糸を使った厚地の平織物でカバン等に使用されます。
ジーンズ
デニム地で作られたパンツの総称でGパンとも言います。
デニムは斜文織で、タテにインジゴに染めた10〜14番手の太糸を
ヨコに12〜16番手の晒糸を使った綾織りの織物です。
インジゴとは藍色の色素のことを言います。日本ではタデアイという植物から藍が作られています。
インジゴは繊維の中まで染まりませんので擦れたところが白っぽくなります。
麻織物
紀元前5000年にエジプトで既に亜麻布が作られていました。
ミイラは亜麻布で包まれていたようです。
麻の種類は20種類程度ありますが、その中で衣料、資材。寝装用には,苧麻(ちょま)と
亜麻(あま)の繊維が使われています。
苧麻(Ramie)は温帯・亜熱帯地方で、主要産地は中国、ブラジル、フィリッピンです。
色は白く、絹のような光沢があります。又、シャリ感があり腰があります。
亜麻(Flax、linen)は寒冷地が適しており、主要産地はロシア、中国、フランスです。
色は亜麻色(灰色がかった薄茶色)で、風合いはソフトでしなやかです。
両者の特徴は、強力は繊維の中で最も強く、水分の吸収、放出、発散性に優れており、
冷感があります。
夏素材としては最適です。代表的な織物は、苧麻や亜麻の細い糸を用いて製織した上布です。
薄地で軽くて堅く、肌に密着せず通気性に富むので、夏の代表的な着尺地となっています。
又、亜麻はリネン類として、ナプキン、ふきん、テーブルクロス、タオル、シーツ等用の
織物になります。
レーヨン
木材パルプを主原料として、苛性ソーダで処理して作った再生繊維です。
レーヨンは化学繊維ですが、綿や麻と同じセルロース繊維であり、
特性は天然繊維に良く似ております。
その特徴は吸湿性、保湿性に富み、光沢があり、染色性が良く高温に耐えます。
欠点は、やや強力、摩擦に弱く、弾力性に乏しく皺になり易いといったことです。
用途としては他の繊維と混綿、混紡しやすく、レーヨン/シルク、レーヨン/綿、レーヨン/麻、
レーヨン/ポリエステルの糸→織物、ニット→衣料に使われます。
衣料以外ではカーテン、椅子張り、包帯、フキン等に使われます。
木材<桧・杉>
桧は日本特産種で、本州中部から四国、九州屋久島に分布しています。
香りと光沢が良く、堅さも適度で、耐久性に優れています。
寺社建築をはじめ高級建築材、家具、建具、浴槽等に使われています。
伊勢神宮の「式年遷宮」は20年に一度社殿を建替え、御装束や御神宝を新調して神様にお還り願う
わが国最大のお祭りです。そのときに建替えに使われるのが、木曽桧の天然材です。
平成25年の式年遷宮に向けて、平成17年より伐採が始められています。
伊勢神宮(内宮)正宮

2005年撮影

杉と桧と並んで代表する木です。青森から鹿児島屋久島まで生育しています。
縄文杉で有名な屋久島の杉原生林は世界遺産に登録されています。
秋田、天竜、吉野、日田、屋久杉や京都の北山杉が有名です。軽く、柔らかく、加工がしやすいが
耐久性にやや劣ります。用途は、建築材料、建具材、包装用材、樽桶材や割り箸等です。
藤
籐はヤシ科つる植物です。東南アジア、インド等熱帯アジアのジャングルに生育しています。
日本では正倉院の篭等1000年ほど前から使われていましたが、家具としては明治時代以降から
使われだしたようです。籐の特徴は軽くて堅牢で使い込むほど美しくなります。
曲げたり、編んだり自由にデザインが出来ます。しなやかで自然のぬくもりがあります。
無数の導菅が詰まった構造ですので、夏は涼しく、冬は暖かく1年中快適に使用できます。
竹
竹はイネ科タケ亜科に属します。アジア温帯、熱帯地域に多く生育しています。
竹の種類は多く、日本では150種或いは600種があると言われています。
孟宗竹は直径20cm程にもなる最も大きな竹で、主に筍が食されます。
真竹は繊維の密度、柔軟性、色、艶に優れており色々なものに使われています。
用途としては、うちわ、扇子の骨、竹馬、竹とんぼ、籠、筆の軸、物干し竿、耳かき、
その他工芸品に多く使われています。